標題のお話

同じ曲を聞いても、曲名がなければ、人によって目に浮かぶ景色が違います。作曲家たちが聴き手に情景を喚起させるために、「標題音楽」を作りました。与えられたタイトルに沿ってイメージすれば、例え生い立ちが違っても、共感を呼ぶことができます。

 

今回は、「平湖秋月」という中国の曲を紹介します。「平湖秋月」とは、杭州の観光地とされる西湖にあるあずまやの名前であり、「秋の夜、西湖ほとりのあずまやにて、月見をする」という意味です。作曲家の呂文成は、中秋節の際に杭州に訪れ、西湖の景色に魅了され、1930年に作曲しました。1970年、ピアノ曲に編曲しました。

 

この曲は、ピアノで弾かれることも多いが、原曲は中国民族楽器による合奏曲です。主要なメロディーラインは高音の二胡で演奏し、伴奏の部分は洋琴と蕭の演奏技法を使って、静寂な光景の雰囲気を作り出しています。また、中国伝統音楽の五音音階を使っているため、冒頭を聞くだけで中国音楽の独特な味わいが感じられます。江南の民間要素を取り入れ、作曲家が大自然への賛美が曲全体に溢れています。

 

昔から、多くの詩人がこの場所でインスピレーションを受けて、「平湖秋月」と名付ける文学作品を残しました。呂氏もあずまやの名前に共鳴して、曲のタイトルをそのまま「平湖秋月」にしたかもしれません。

 

では、写真を見てイメージしながら曲を聞いてみてください。鏡のような湖に月が反映されている光景が見えるのではないのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

参考サイト:http://baike.baidu.com/view/42760.htm

 

杭州観光案内

http://www.xian-net.jp/hangzhou/index.htm 

 

杭州〜地球の歩き方

http://www.arukikata.co.jp/city/HGH/spot.html