王建中 「さくら、さくら」中国版

中国にいた小学生の頃に、音楽の教科書に日本歌曲「さくら、さくら」と「四季の歌」が入っていて、その二曲を中国語の「ピンイン」で読み方をつけて日本語で歌っていました。

 

中国だけでなく、他の国でもラジオの日本語番組で「さくら。さくら」をバックミュージックとして使われているなど、世界各地で日本代表的な曲として知られています。

 

「さくら、さくら」は、江戸時代で子供用の箏の手ほどき曲として作曲されてから、様々な演奏方法に編曲されました。定番の箏曲や歌曲以外、マリンバ曲の「桜の幻影」やピアノ曲「幻想曲さくらさくら」も気分転換の曲としてコンサートで演奏されることが多くあります。たまたまアマゾンでキングレコードが出版する「さくらさくらのすべて」というアルバムを発見し、改めてバリエーションの多さにびっくりしました。

 

さて、本題に入りましょう。

 

先日、中国人作曲家王建中(おう けんちゅう)による「さくら、さくら」のピアノ変奏曲を見つけたのです。王建中は1933年上海に生まれ、上海音楽学院で勉強した後、同校の講師を勤め、70年代に中国中央音楽楽団に入団し、作曲として活躍していました。王氏は、ピアノ曲を中心に創作活動が行われ、中国の民間音楽と西洋楽器の融合を研究し、中国におけるピアノ音楽の普及に貢献しました。

 

王氏が編曲した「さくらさくら」は中国語で「櫻花」と書いて、5ページで5分程度の曲となっています。曲は日本独特な和音を使い、静かに始まり、箏の「グリッサンド奏法」と思わせるパッセージで一気に場面を転換し、主旋律に入ります。いくつか変奏を経て、長調に転調し、ダイナミックな伴奏を加えながら曲のクライマックスに向かいます。長調に転調することで、うっすら中国民族音楽の旋律が聞こえてくるように感じられ、「さくら、さくら」日中合奏曲のようです。

 

ぜひ検索してみてください〜また、近々音源をアップしますので、お楽しみに!!