香港系と台湾系音楽の違い

 中国最近どんな音楽が流行っているの?とよく聞かれますが、自分が聞いていた音楽を思い出してみると、香港系と台湾系に分かれています。


 香港系と台湾系はなに?と思う方もいると思うので、20世紀50年代以降、香港と台湾における音楽制作の発展について紹介したいと思います。


 1949年中国が成立し、政治の変動によって、多くの音楽家たちが中国大陸から台湾や香港へ移住しました。音楽家たちは台湾で芸術学校を設立し、音楽家の育成に力を入れました。早期の台湾大衆音楽は、それらの芸術学校の学生によって作らました。特徴としては、「闽南」音調(福建省あたりの方言)と台湾原住民の音階を取り入れ、賛美歌など欧米の音楽形式を参考に作られました。


 民族的な要素以外、台湾音楽は日本の大衆音楽に影響されていました。それは、台湾が日本に統治された時期があって、日本式教育を受けた人が多かったからと思います。近年では、日本のアニメをドラマ化したり、台湾の歌手が日本でデビューしたり、台湾のポップスカルチャーはかなり日本に近いとも言えます。

 

 一方、香港は2007年中国へ返還するまで、150年間イギリスの殖民地でした。その間、イギリス式音楽教育が小学生のカリキュラムーに導入されるなど、政府が本格的に音楽教育のプランを立てました。その結果、香港が中国の音楽中心地となった(なんかK-popの世界進出と一緒だなw)。

 

 台湾と同じように、中国大陸から香港へ移住してきた音楽家たちが、比較的国際化された香港で活動を続けました。台湾と違って、香港の音楽は日本の影響が少なく、キリスト教と資本主義経済的な影響が大きかったです。80年代以降では、東南アジアを中心にマーケットを拡大し、世界各国との音楽交流を頻繁に行うようになりました。

 

 最近、香港の歌手が日本での活動も増えてきたけど、あまり日本で長く活動している人がいない気がします。韓国の歌手みたいに、日本語を一生懸命マスターし、「日本でヒットするんだ!」という意志が弱いかもしれません。香港の人はわりと英語上手な人が多く、もっと共通言語を使って交流を増やせるといいですね。

 

 現在の中国では、香港と台湾の歌手が大活躍していますが、中国大陸の音楽水準も上昇しつつあります。インターネットの普及や、テレビオーディションによって、才能のある若者がどんどん力を発揮しています。これから、どんな音楽が世の中でヒットするのだろう。

 

 

 

参考文献:『中国現代音楽史綱1949~2000』